数学における空間図形を学ぶ上で、避けて通れないのが2直線の位置関係の把握です。平面図形(2次元)の世界では、2本の直線の関係は「交わる(1点で交差する)」か「平行である(交わらない)」の2通りしか存在しませんでした。
しかし、3次元の空間図形においては、第3の選択肢としてねじれの位置が登場します。文部科学省の中学校学習指導要領解説(数学編)にも明記されている通り、ねじれの位置の数学的な定義は「同一平面上にない2直線」です。
紙の上(同一平面上)に描ける2直線は、どれだけ延長しても平行か、どこかで必ず交わります。一方で、空間内にある2直線は、上下や前後に離れた位置を通り抜けることで「延長しても交わらず、しかも平行でもない」という状態を作り出せます。例えば、高速道路の高架橋と、その下をくぐり抜ける一般道をイメージすると直感的に理解しやすいでしょう。2つの道路は交差点を作らず、進行方向もバラバラですが、立体交差によって空間内で独立しています。この状態こそが、まさにねじれの位置です。