なぜネットを超えない?アンダーハンドサーブのコツと入らない理由を解説

なぜネットを超えない?アンダーハンドサーブのコツと入らない理由を解説

なぜネットを超えない?アンダーハンドサーブのコツと入らない理由を解説について知っておくべき 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

競技シーンを俯瞰すると、ひとつの大きな疑問が浮かび上がります。「これほど安定するサーブであるなら、なぜトッププロは実戦で使わないのか?」という点です。

バレーボールにおいてアンダーハンドサーブをプロが使わない理由は極めて明確です。現代のバレーボール戦術において、サーブは単なる「試合開始の球出し」ではなく「最初の攻撃」と位置づけられているためです。下から打ち上げるアンダーハンドサーブは、ボールがネットを通過する際の軌道が上向きの山なりになり、レシーバーにとって滞空時間が長く落下地点の予測が容易になります。球威も回転量も乏しいため、相手チームに完璧なAパス(セッターの頭上に正確に返球されるパス)を供給してしまい、相手の多彩なコンビネーションアタックを許す致命的な隙となるからです。

一方で、テニス界におけるアンダーハンドサーブは全く異なる文脈で議論を呼んでいます。国際テニス連盟(ITF)の公式ルール上、サーブは「ボールを手から放し、地面に落ちる前にラケットで打つ」ことのみが規定されており、上から打つオーバーヘッドサーブでなければならないという規定は一切存在しません。したがって、アンダーハンドサーブは完全な合法的プレー(ルール違反ではない)です。

それにもかかわらず、テニスでアンダーハンドサーブが放たれるたびに物議を醸すのは、「相手を欺く行為であり紳士協定に反する」という伝統的なエチケット意識が根強く残っているためです。しかし現在では、相手がベースラインの数メートル後方に下がってリターンを構える戦術に対抗するための「極めて合理的なドロップショット戦術」として再評価が進んでおり、感情論と戦術的合理性の間で議論が交わされています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。