玉川学園を語る上で絶対に避けて通れないのが、すり鉢状に広がる「極めて起伏の激しい坂道」です。駅前を一歩離れると、東西南北あらゆる方向に急勾配の上り坂や長い階段が待ち構えています。実際に現地を歩くと、勾配標識が15%を超えるような難所も珍しくありません。
この地形は住民の移動手段にダイレクトな影響を与えています。一般的なシティサイクル(ママチャリ)での移動はほぼ不可能に近く、街を行き交う二輪車の大半が強力な電動アシスト自転車か原付バイクです。また、高齢化に伴い坂の上り下りが負担となる家庭も多く、自家用車やタクシーの手配、町田市が運行するコミュニティバス「玉ちゃんバス」が日々の重要な生活インフラとして機能しています。
「坂道がきつい」という声は決して大げさな噂ではなく、紛れもない現実です。しかし一方で、丘陵地ならではの抜群の眺望や、ひな壇状に建つ家々の通風・日当たりの良さは平地にはない大きな魅力として評価されています。内見時には、最寄り駅からの分数が平坦換算された地図上の数値であることを忘れず、実際に歩いて負荷を確かめることが欠かせません。