2010年の刑事訴訟法改正による殺人罪などの時効撤廃は、未解決事件の捜査体制を根底から変えた。どれほど時が流れようとも、警視庁が捜査の手を緩めることはない。この法改正によって、捜査員たちは「時間との戦い」から解放され、より緻密で包括的な捜査を展開することが可能となった。
世田谷区内で発生した未解決事件としては、世田谷一家殺害事件が広く知られている。同一エリアで発生した重大事件の捜査知見や遺留品解析の手法は、相互に共有され、捜査手法の精度向上に寄与している。時効撤廃という制度的裏付けがあるからこそ、警察は事件の風化を防ぎ、粘り強い追跡を継続できるのだ。