私生活で浮いた噂が極端に少ない最大の理由は、芝居に対するすさまじい執念にある。障がい者施設での事件を題材にした映画『月』での壮絶な演技は高く評価され、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。日本映画界における地位を名実ともに不動のものとした。
重厚なヒューマンドラマから実験的なインディーズ映画まで、自らの身体と精神を極限まで削って役に同化するスタイルは業界内でも有名だ。役作りの期間中は私生活のすべてをそのキャラクターに捧げるため、恋愛に割くエネルギーや時間が物理的に存在しない時期も長い。
ストイックな仕事ぶりがプライベートを後回しにさせている側面はあるものの、その妥協のない生き方そのものが、彼の人間的な色気をさらに際立たせている。