ラムを語る上で外せないのが、17年前に起きた「羽田浩司殺人事件」だ。この事件こそが、コナン(工藤新一)と赤井秀一、そしてアポトキシン4869の謎を結ぶミッシングリンクである。脇田の左目は義眼であり、かつて羽田浩司との死闘の中で失われたものと推測されている。将棋の駒「角行」に刻まれた謎のメッセージは、今もなお彼を縛り続けているのだ。
なぜ彼は、これほどまでに羽田浩司の事件に執着するのか。それは、彼の人生最大の「失態」だからに他ならない。完璧主義者であるはずのラムが残した唯一の綻び。それを隠蔽し、自らの過去を完全に葬り去るために、彼は再び動き出した。2026年の現在、この過去の因縁が現在の戦いと交差し、物語は一気に加速している。