結論から整理すると、額面25万円の手取り計算を行った場合、銀行口座に実際に振り込まれる金額は約19万6,000円〜20万3,000円(手取り率およそ78〜81%)にとどまります。毎月の給料から約5万円前後が、自分の意思とは関係なく自動的に差し引かれている計算です。
この手取り額には、年齢や就労年数によって明確な落とし穴が存在します。もっとも顕著なのが「社会人1年目と2年目の格差」です。新卒1年目の場合、前年の所得がないため「住民税」が課税されません。そのため、1年目の手取りは約20万5,000円〜21万円程度残ります。ところが、社会人2年目の6月を迎えた瞬間から前年度所得に応じた住民税の天引きがスタートし、昇給がない限り手取りは一気に1万円近く目減りして19万円台へ転落します。「昇給したはずなのに手取りが減った」と感じる怪現象の正体は、この住民税のタイムラグにあります。
また、40歳以上の従業員であれば介護保険料の支払いが義務付けられるため、さらに月額約2,000円前後が差し引かれます。額面25万円という数字は、決して貧困ラインではないものの、手取りベースで換算すると「ほぼ20万円ちょうど、油断すると大台を割り込む水準」であるというシビアな現実を直視しなければなりません。