正しいパセリの収穫方法を身につければ、1株から驚くほど長期間にわたってフレッシュな葉を供給し続けることができます。収穫時の鉄則は「外側の古い葉から順に、ハサミで茎の根元から切り取る」ことです。
やってはいけない致命的なミスは、中心部の新芽(成長点)を摘んでしまうことや、一度にすべての葉を丸刈りにすることです。株の中心から絶え間なく新しい葉が展開するため、常に中央の若葉を最低でも10〜15枚は残した状態を維持します。これにより光合成能力を損なわず、次々と新芽を萌芽させることが可能になります。
店頭でよく目にするイタリアンパセリとの違いについても整理しておきましょう。一般的な縮れ葉のモスカールドパセリは苦味が強く、料理の付け合わせや飾り、刻んでスープの浮き実に使われます。対してイタリアンパセリ(平葉種)は葉が平たく、香気成分のアピオールが穏やかで茎まで柔らかいため、サラダやパスタ、煮込み料理に葉ごと豪快に使われます。育て方の基本サイクルは共通していますが、イタリアンパセリのほうが直射日光や暑さに比較的強く、初心者にも扱いやすい傾向があります。
株を増やすパセリの増やし方については、挿し木での発根難易度が高いため、種まきからの更新が基本となります。種皮に発芽抑制物質が含まれているため、一晩ぬるま湯に浸してから筋まきし、光を好む好光性種子であるため土はごく薄く(種が隠れる程度)かけるのがプロの常識です。