淀殿のサイズ感を正しく理解するためには、同時代を生きた人々の体格基準を知る必要があります。各地の遺跡から出土した人骨の法医学的鑑定によると、戦国時代から安土桃山時代における日本人女性の平均身長は約148cm〜150cm、男性の平均身長でも約157cm〜159cm程度でした。
つまり、淀殿は同世代の女性平均よりも約20cm高く、屈強な成人男性武将の平均すら10cm以上上回っていたことになります。城内の侍女たちを引き連れて歩く姿は、文字通り頭一つ抜け出た威容を誇っていたはずです。
大坂城の奥御殿において、淀殿が放つ絶対的なカリスマ性と威厳は、浅井・織田の血統という出自の高さに加え、この「誰もが見上げる物理的な体躯」によって一層際立っていたと考えられます。