音楽の枠を飛び越えたこの波は、世界のランウェイをも塗り替えた。今年開催されたパリ・ファッションウィークの秋冬コレクションでは、大手メゾンがこぞって「ローズクォーツ」や「深紅のダマスクローズ」をキーカラーに採用。立体的な薔薇のモチーフや重厚なシルクドレープが、観客の目を奪った。
現地で取材に応じたトップデザイナーは、「私たちはあまりにも長い間、機能性と効率性を優先したグレーやブラックの服を着てきた。今こそ、人生を愛おしむための装いを取り戻す時だ」と熱弁を振るった。ストリートスタイルにおいても、ビンテージのバラ柄ブレザーや大ぶりのローズコサージュを身につけた若者の姿がトレンドの最前線に躍り出ている。