オーディオマニア垂涎の音響システムこそ、柳月堂の心臓部です。部屋の正面にそびえ立つスピーカーシステムは、往年の銘ユニットを組み合わせた特注エンクロージャー。真空管パワーアンプを中心とした重厚な再生系から放たれるサウンドは、弦楽器の微細なボウイング(運弓)の摩擦音から、フルオーケストラによるティンパニの地響きのような低音まで、破綻なくリアルに再現します。
イヤホンや一般的な家庭用スピーカーでは決して体感できない、「空気が震え、音の粒子が肌に直接触れるような圧倒的音圧」は、まさに生演奏の特等席にいるかのような錯覚をもたらします。
また、柳月堂の鑑賞体験を特別なものにしているのが、卓上に用意された「リクエストカード」です。クラシック音楽に詳しいスタッフに対し、聴きたい交響曲、協奏曲、室内楽、ピアノソナタなどの曲名や演奏家を指定してリクエストできます。何千枚、何万枚という膨大なライブラリの中から、リクエスト順に丁寧に盤がターンテーブルやプレーヤーにセットされ、店内に響き渡る瞬間の高揚感は格別です。