あかねの湯姫路南店の閉店理由と跡地の現在|再開の噂や回数券を追う

あかねの湯姫路南店の閉店理由と跡地の現在|再開の噂や回数券を追う

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地元住民に衝撃を与えたあかねの湯 姫路南店 閉店理由の背景には、複合的な事業リスクの連鎖が存在していました。2000年代半ばの開業以来、飾磨エリアのランドマークとして連日賑わいを見せていた同店ですが、閉館直前の数年間で事業環境は急激に悪化していきました。

最大の引き金となったのは、世界的なエネルギー価格の急騰です。天然ガス、重油、電気料金の記録的値上げは、巨大な浴槽を年中無休で加温・循環させ続ける温浴施設の収益構造を根底から揺さぶりました。温浴業界の試算データによると、2022年から2023年にかけての光熱費負担は従来比で約1.5倍から2倍近くまで膨張しており、売上の大部分をエネルギーコストが侵食する事態に陥っていました。

さらに見逃せないのが、オープンから約20年が経過したことによる「設備の老朽化」です。温浴施設の心臓部である大型ボイラーや濾過装置、配管系統は定期的な大規模修繕が不可欠であり、これらを全面刷新するには数千万円規模から億単位の莫大な資本投下が必要となります。原材料費の上昇に伴う修繕費の高騰、さらにコロナ禍を経た生活様式の変化による客足の戻りの鈍さが重なり、あかねの湯 運営会社は多額の追加投資を行って営業を継続するよりも、事業継続の採算性を見極めて営業終了という経営判断を下さざるを得なかったのが真相です。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。