ポーランドボールのポルトガルはなぜ東欧扱い?哀愁漂う定番ネタの理由

ポーランドボールのポルトガルはなぜ東欧扱い?哀愁漂う定番ネタの理由

ポーランドボールのポルトガルはなぜ東欧扱い?哀愁漂う定番ネタの理由の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。

ポルトガルボールは、外交史とデザインの側面においても他の国にはない強烈な個性を放っています。その筆頭が、イギリスとの切っても切れない関係です。

ポルトガルとイギリスは、1386年に締結されたウィンザー条約以来、現在まで続く「世界最古の現役軍事同盟(英葡同盟)」を結んでいます。ポーランドボールでも、スペインに脅かされたり経済危機に瀕したりすると、ポルトガルはすぐさまイギリスに助けを求めます。しかし、当のイギリスからは「忠実な僕」や「おいしいポートワインを届けてくれる都合のいい相棒」として扱われることが多く、同盟関係すらも哀愁を帯びたオチに使われます。

また、作者(ドロワー)たちを悩ませるのがポルトガル国旗の作画難易度です。ポーランドボールには「国旗ツールなどのコピペ機能を使ってはならず、マウスやペンタブで手描きしなければならない」という厳格なコミュニティルール(チュートリアル規則)が存在します。ポルトガル国旗の中央にある「天球儀」と「白盾・青い小盾(クィーナス)・赤い城」が組み合わさった複雑な国章は、手描きにおいて最難関クラスのオブジェクトです。そのため、作品によっては国章部分が単なる黄色い円や意味不明な落書きとして適当に描かれ、それが逆にメタ的な笑いを生むことも少なくありません。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。