週末の民間テニスコートや市民大会を取材すると、タイブレーク特有のルールを巡るトラブルや勘違いが驚くほど日常茶飯事に発生しています。プロツアーのように審判(アンパイア)がつかないセルフジャッジの試合では、以下の3大ミスが頻発します。
第一に多発するのが、「2本目のサーブを打つサイドの左右間違い」です。タイブレークでは、第1サーバーが右から1本打った後、第2サーバーは「左サイドからスタート」しなければなりません。しかし、通常のゲーム感覚が抜けないプレーヤーが無意識に右サイドに入ってしまい、フォルトやレットを巡ってコールが紛糾する光景が散見されます。
第二は、「ダブルスにおけるパートナー間のサーブローテーション崩壊」です。ダブルスでは、ペアを組む2人のサーブ順(例えばペア1が先、ペア2が後)をタイブレーク中も厳格に維持しなければなりません。相手ペアのサーバー交代に気を取られ、直前のゲームでサーブを打ったばかりの選手が再び打ってしまうといったサーブ順違反は、知恵袋やテニス系掲示板でも頻繁に相談が寄せられる典型的なトラブルです。
第三は、「チェンジコート時のタイムマネジメントミス」です。前述の通り、合計6点ごとのチェンジコートはベンチに座っての正規休憩ではありません。ベンチに腰を下ろしてタオルで汗を拭き、ゼリー飲料を摂取しているうちに、相手選手から「時間超過」を指摘されてリズムを崩すケースは後を絶ちません。