華やかな平安時代の貴族たち、その優雅な暮らしの実態とは一体どのようなものだったのでしょうか。きらびやかな衣装の裏に隠された驚きの食生活や恋愛事情、壮絶な権力争いの真相に、多くの歴史ファンから驚きの声が上がっています。教科書では語られないリアルな実態を紐解くと、私たちが抱くファンタジーは一瞬で崩れ去ります。
平安京の人口はおよそ10万〜12万人と推計されていますが、その中で「貴族」と呼ばれる特権階級は、五位以上の官位を持つわずか数百人程度、皇族や上流を含めても人口全体の0.1%未満に過ぎませんでした。しかし、その選ばれしエリート層の生活実態は、決して安楽な楽園ではありませんでした。
当時の宮廷社会を記録した藤原実資の日記『小右記』や、藤原道長自身の『御堂関白記』を読み解くと、そこに記されているのは雅な宴の記録ばかりではありません。体調不良への終わりのない嘆き、同僚への罵詈雑言、怨霊や祟りへの病的な怯えがびっしりと書き連ねられています。貴族たちは、常に失脚の恐怖と病魔に脅かされながら、極めて不自然かつ窮屈な日常に縛り付けられていたのです。