全国で生産される米の品種別シェアに目を向けると、日本の食卓における好みの多様化と温暖化対策の歴史が浮き彫りになります。
長年にわたり首位を独走するコシヒカリの生産量は、現在も国内作付面積全体の約32〜33%を占めてトップを維持しています。しかし、ピーク時に比べるとその割合は緩やかに減少傾向にあります。それに続くのが、宮城や岩手を中心に広がるひとめぼれ(約8〜9%)、西日本で広く栽培されるヒノヒカリ(約7〜8%)、そして秋田県をはじめとするあきたこまち(約6〜7%)です。
近年のトレンドは、猛暑に強い「高温耐性品種」の急拡大です。新潟県の独自品種「新之助」や富山県の「富富富」、全国的に作付が急増している「にじのきらめき」など、異常気象下でも1等米比率を維持できる新品種への切り替えが急速に進んでいます。