「額面年収」と「手取り年収」の乖離が大きいことも銀行員特有のトピックです。年代別の具体的な年収・手取りレンジを追うと、どのタイミングで生活にゆとりが生まれるのかが浮き彫りになります。
20代若手:初任給改善でも手取りは18万〜23万円台の現実
各行の賃上げラッシュにより、初任給は額面26万〜30万円前後まで引き上げられました。しかし、2年目以降の住民税課税や厚生年金、健康保険料の天引きに加え、持株会や寮費・社宅費の控除が入るため、手取り月収は20万円前後に落ち着くケースが一般的です。
さらに、証券外務員やFP、日商簿記、宅建などの必須資格取得費用や参考書代、スーツの維持費など自己投資の支出が重なり、「入社数年は想像以上にお金が残らない」という若手の悲鳴がコミュニティや現場取材で多く聞かれます。
30代:メガバンクなら「調査役・代理昇格」で年収1000万円突破
銀行員人生で最大の分岐点が30代前半です。メガバンク総合職の場合、早い人で31〜33歳前後に「調査役」や「課長代理」といった役職へ一斉に昇格します。ここで基本給が跳ね上がり、月額基本給50万〜60万円+年2回のボーナス(合計300万〜450万円前後)となり、年収1000万〜1150万円(手取り年収約720万〜800万円)に到達します。
40代〜50代:支店長で年収1300万〜1800万円、しかし選抜競争は熾烈
40代半ばで支店長クラスに上り詰めると、メガバンクでは年収1300万〜1800万円、大手地銀でも年収1000万〜1300万円に達します。一方で、支店長や本部部長になれるのは同期入行組のわずか1〜2割程度に過ぎず、脱落した行員との間で年収数百万円単位の格差が固定化されます。