世界中のポップ・ミュージックファンが熱狂の渦に巻き込まれているのが、ライオンズゲートが放つ大型伝記映画『Michael/マイケル』の公開だ。マイケルの実の甥であるジャファー・ジャクソンが主演を務めるこの超大作において、母キャサリンの存在は物語の感情的な核として描かれている。
劇中でキャサリン役を演じるのは実力派女優ニア・ロング。マイケルがいかに母を敬愛し、過酷な環境の中で彼女だけを心のシェルターとしていたかが、綿密な家族への取材をもとにドラマチックに浮かび上がる。本作の制作にあたっても、エステート側と家族の間で表現のリアリティを巡る幾多の議論が交わされた。だが、スクリーンに映し出される若き日のキャサリンの慈愛は、観客の涙を誘う決定的なシーンとなっている。