ネット上のレシピ情報には、「水だけで十分」「卵だけでリッチになる」といった極端な言説が飛び交っていますが、これらには調理上の明確な落とし穴が存在します。
まず、「卵だけ」で作る場合、卵液の粘度が高すぎるため、常温の食パンに浸しても表面から数ミリしか浸透しません。卵だけで中まで染み込ませるには、パンを電子レンジ(600Wで20秒)で軽く温めて水分を飛ばし、気泡を広げてから浸すという下処理が不可欠です。
一方、「水だけ」で作る場合は、乳脂肪や乳糖が持つコクやメイラード反応(焼き色と芳香)が不足します。これを補うためには、卵液にマヨネーズを小さじ1混ぜる(乳化された油分がコクとふんわり感を補強する)か、焼く際に有塩バターを惜しみなく使うことが絶対条件となります。このひと手間を省くと、単なる「水っぽい甘いパン」になってしまうため注意が必要です。