エルヴィンという人物がこれほどまでに人々の心を揺さぶった要因として、アニメ版で声を担当した声優・小野大輔氏の熱演を外すことはできません。特に獣の巨人への特攻直前、死を前に怯える新兵たちに向けたエルヴィンの演説は、アニメ史に残る名演として絶賛されました。
「兵士よ怒れ、兵士よ叫べ、兵士よ!! 戦え!!」
当時のインタビューや特番で語られたところによると、小野氏はエルヴィンを演じる際、「単なる熱血漢ではなく、自らの罪深さに苛まれながらも前に進む悲壮感」を常に意識していたと明かしています。人類の未来を叫びながら、その実、自らの私的な夢を目前にして諦めなければならないエルヴィンの断腸の思いが、あの絞り出すような咆哮に宿っていました。
また、彼が残した数々の名言――「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人はきっと…大事なものを捨てることができる人だ」「君には何が見える? 敵は何だと思う?」といった台詞は、作品全体の核心的なテーマを読者に問いかける警句として機能し続けています。