「薄いのに漏れない」というキャッチコピーに対し、多くの消費者が最初に抱くのは「物理的な頼りなさ」への直感的な疑念です。一般的な生理用ナプキンが綿状パルプの厚みによって経血を物理的に受け止め、蓄えるクッション構造を採用しているのに対し、花王ロリエスリムガードのアプローチは根本から異なります。その中核を担っているのが、自社開発の超高吸収ポリマー(高分子吸収体)を高密度に敷き詰めた特殊積層シートです。
花王の研究開発資料および特許公報の分析から明らかになるのは、経血がシート表面に接触した瞬間に液体をポリマー内部へと高速で引き込み、ゲル状に固めて閉じ込める「全面通気性バックシート一体型」のメカニズムです。綿状パルプ主体の従来品では、外部から強い圧力が加わった際に内部の経血が表面へ逆戻りする「ウェットバック現象」が発生しやすかったのに対し、スリムガードのポリマーは経血を抱え込んで離しません。デスクワークで長時間座りっぱなしになったり、自転車のサドルに圧迫されたりしても、逆戻りによる不快感や漏れを物理的に遮断する設計が施されています。
実際に、公的検査機関に準拠した吸水テストのデータによると、同サイズの標準的ふつう用ナプキン(厚さ約4〜5ミリ)と比較して、スリムガードは注水から表面ドライ化までの初動スピードにおいて約1.5倍から2倍の吸収レスポンスを記録しています。この「面で受けて瞬時に深層で固める」吸水構造こそが、1ミリという極薄フォルムを成立させている技術的根拠です。