筆を洗ったあとの乾かし方と保管方法を誤ると、せっかく綺麗に洗った筆もすぐに劣化します。最もやってはいけない致命的なミスが、「購入時についていた透明なプラスチックキャップをはめて保管すること」です。
あのキャップは販売時の毛先保護用の仮カバーであり、濡れた筆に被せると内部が蒸れてカビの発生、毛の腐敗、強烈な異臭の原因になります。一度洗った筆にプラスチックキャップを戻すのは絶対にやめましょう。
正しい乾燥・保管のルールは以下の2点です。
・風通しの良い日陰で吊るす:筆の柄の端についている紐(吊り紐)を使い、毛先を下に向けて風通しの良い日陰に吊るして乾燥させます。筆立てに上向きで挿すと、残った水分が根元に落ちて接着材を腐らせるため避けましょう。
・持ち運びには筆巻を活用:完全に乾いた筆は、竹などでできた「筆巻(ふでまき)」に巻き込んで保管します。筆巻は通気性を保ちながら毛先を衝撃から保護できるため、湿気がこもらず毛先のまとまりを維持できます。