「友達だけど、明日は他人かもしれない」。都内の大学に通うサツキさん(20歳)は、自身の人間関係をそう表現する。彼女のスマートフォンには、その日の気分や共通の趣味に合わせて自動でグループが再編成されるアプリが並ぶ。重い約束も、将来の誓いもない。ただ、その瞬間だけを共有する。
かつての日本社会が重んじた「ウェットな人間関係」は、今の若者にとってコストでしかない。裏切りや衝突のリスクを避けるため、彼らは関係性を常に流動的な状態に置くことを選んだ。傷つきたくないという自己防衛本能が、新しいつながりの形を求めているのだ。