ネット検索で「かに太郎」と打ち込むと、サジェストに「閉店 理由」という不穏な言葉が浮上します。しかし、結論から申し上げると完全閉店はしておらず、営業は続いています。ではなぜ、これほどまでに閉店説が定着してしまったのでしょうか。
最大の要因は、店主の斉藤さんの年齢が90代前後に達していることと、それに伴う極めて限定的な稼働体制にあります。かつて昭和のドライブイン全盛期には家族や従業員とともに賑わいを創出していましたが、現在は店主が一人ですべてをこなす「ワンオペレーション」です。体調管理を最優先にしているため、以下のような状況が日常的に発生します。
- 営業時間が極端に短い:開店は概ね午前11時頃ですが、仕込み数(1日約15〜30食程度)がはければ12時台前半には「本日終了」の看板が出ます。
- 事前の告知がない不定休:天候や店主の健康状態、買い出しの都合により、予告なく臨時休業となる日が存在します。
- 建物の外観が「廃墟」に見違えられる:経年劣化した看板、蔦が生い茂る外壁、消えたネオンサインにより、営業中であっても遠目には閉業しているように見えてしまいます。
遠方から訪れた観光客が「看板が消えていて入れなかった」「シャッターが閉まっていた」という体験をSNSに投稿することで、デジタル空間上で「閉店したらしい」という情報が独り歩きしてしまったのが真相です。