科学の最前線に立つ研究者たちは、こうした予言騒動をどう捉えているのか。東京大学地震研究所をはじめとする先端の研究機関は、高度な高精度GPS観測網や海洋底地震計を用いて日本列島周辺の歪み蓄積をリアルタイムで追跡している。
研究データが物語るのは、プレートの沈み込みに伴うエネルギーの蓄積が着実に進んでいるという客観的な事実だ。特定の日にピンポイントで地震が起きるという「予言」は科学的に否定されるものの、数十年のスパンで発生する確率は依然として高い。科学的な災害予測・防災研究が目指すのは、「いつ起きるか」を当てる事ではなく、「起きた時に被害を最小限に抑える」ための観測ネットワークの構築である。