王(メルエム)と護衛軍が壊滅した宮殿から、ヒナは無事に生還を果たしました。その後、元東ゴルトー共和国長官のビゼフ、そして同じく生き残りの師団長ウェルフィンと共にトラックに乗り込み、NGLおよび東ゴルトーの地を脱出します。
彼女たちが目指した目的地は、何者をも拒まない巨大な廃棄都市「流星街」です。この旅立ちには明確な理由がありました。
ウェルフィンの最終目的は、かつてNGLの裏の首領であり、自らの精神的指導者であった「ジャイロ」を探し出し、再びその忠臣として仕えることです。ジャイロはキメラ=アントとして生まれ変わりながらも、女王の支配を強烈な自我で完全に拒絶し、単身で流星街へと潜伏したとされています。
ヒナ自身はジャイロに深い忠誠を誓っているわけではなく、ビゼフが持つ莫大な隠し財産や自身の身の安全、自由気ままな生活を確保することが主目的でした。しかし、特異な除念能力を持つヒナの存在は、今後ジャイロが暗躍し新たな国家や組織を築く上で、極めて強力な切り札になることは間違いありません。