白内障手術における満足度を決定づける最大の分かれ道が、挿入する眼内レンズの選定です。保険適用となる単焦点レンズと、選定療養や自由診療の対象となる多焦点レンズ(2焦点・3焦点・連続焦点EDOFなど)では、光の利用メカニズムが根本から異なります。
単焦点眼内レンズ見え方の評判を検証すると、ピントが合っている距離における解像度のシャープさに感動する声が圧倒的です。光の散乱が起きにくいため、くっきりとしたコントラストが確保され、「読書用に老眼鏡をかける手間さえ苦にならなければ、最も満足度が高い」というベテラン医師の指摘も頷けます。
対照的に、インターネットの医療相談で目立つのが多焦点眼内レンズ後悔の理由です。「高い費用を払ったのに、期待したほど手元の小さな文字が見えない」「夜間に街灯や車のヘッドライトの周りに光の輪が広がる(ハロー現象)」といった不満です。また、強い光が差し込んだ際に視界全体が白っぽく眩惑されるグレア現象も加わります。このハローグレア現象の継続期間は、術後3カ月から半年ほどで脳が慣れるに従い気にならなくなるケースが一般的ですが、光学的な構造上、ゼロになるわけではありません。
特に配慮すべきは白内障手術後の運転の見え方です。タクシードライバーや物流関係者、あるいは夜間の高速道路を頻繁に利用する人にとって、多焦点特有の光のにじみは大きなストレス要因となります。「夜の運転を安全に行いたいなら、遠方にピントを合わせた単焦点を選び、必要に応じて手元用眼鏡を作るのが王道」とされる理由はここにあります。