1986年にスタートしたファン投票イベント「サンリオキャラクター大賞」は、ファンの熱量を示すバロメーターであると同時に、企業としてのグッズ商品化戦略を決定づける極めてシビアな指標でもあります。
歴代の順位推移を振り返ると、80年代後半から90年代初頭にかけては『みんなのたあ坊』『ポチャッコ』『バッドばつ丸』などがグランプリを獲得し、黄金時代を築いていました。しかし、1998年以降にハローキティが前人未到の12連覇を達成し、2000年代以降はポムポムプリン、シナモロール、クロミといった平成・令和世代のニューカマーが上位を独占する構造へとシフトします。
商品化の枠は有限です。キャラクター大賞で下位に沈んだキャラクターは、実店舗の棚割(陳列スペース)の優先度が下がり、徐々に定番グッズの廃盤へと追い込まれます。公式から「引退」や「終了」といったネガティブなアナウンスが出されることは稀であり、新商品の供給が自然に途絶えることで、読者の記憶の中で「いつの間にか消えたキャラ」として定着していくのです。