ネット上の掲示板やSNS、知恵袋には、実際に現地を訪れた遠征組による過酷な証言が数多く記録されています。
「冬のツアーで参加した際、規制退場で外に出た瞬間、氷点下近い吹雪のなかでバス待ち列に1時間並ばされた。足の感覚がなくなり、身体の芯まで冷え切った」(20代女性・関東からの遠征組)
「アンコールを最後まで見てから乗り場へ向かったら、列の最後尾が見えないほどの混雑。仙台駅に着いた時には新幹線の終電が発車した直後で、急遽仙台市内のカプセルホテルを探したが満室。朝までカラオケで過ごす羽目になった」(30代男性・東京都在住)
運行を担う宮城交通側も決して手をこまねいているわけではありません。東北各地の営業所から車両とドライバーを総動員し、絶え間なくバスをピストン運行させる統制体制を敷いています。しかし、2024年以降深刻化している全国的なバス運転手不足の影響もあり、用意できる車両数には構造的な上限が存在します。突発的な天候悪化や沿道での軽微な接触事故が1件発生するだけで、輸送計画全体に致命的な遅延が波及する綱渡りの運行実態が浮き彫りになっています。
また、アリーナが建つ菅谷台地区は標高の高い丘陵地であり、仙台市街地よりも気温が2〜3度低く、風を遮る建物が周囲にほとんどありません。春先や秋口であっても夜間は激しい底冷えに見舞われるため、長時間の屋外待機列に対する防寒対策を怠った利用者が体調を崩すケースも頻発しています。