金属の打撃が完了したら、表面の細かな凹凸や叩き傷を取り除く研磨工程へと移ります。鏡のような輝きを生み出すためには、ヤスリの番手(目の粗さ)を正しい順番でステップアップさせていく作業が不可欠です。
研磨作業は必ず「耐水ペーパーを水で濡らしながら行う(水研ぎ)」のが基本です。水をつけることで削り粉による目詰まりを防ぎ、深い傷が残るのを防止できます。
- ステップ1(#400〜#600):叩き工程で生じた目立つハンマー痕や深い溝を完全に削り落とし、球体全体の曲面をフラットに整えます。ここで傷を残すと後工程でリカバリーできません。
- ステップ2(#800〜#1000):粗削りの傷を消し、全体をきめ細かいマットな質感へと均一化します。
- ステップ3(#1500〜#2000):光がうっすらと反射し始める半光沢状態まで滑らかに仕上げます。
- ステップ4(#3000以上):極細目で目に見える研磨傷をほぼゼロにし、鏡面のベースを作ります。
- ステップ5(金属磨きピカール+クロス):マイクロファイバークロスに適量のピカールを付け、黒い削りカスが出なくなるまでしっかりと磨き込みます。最後に乾いた綺麗な布で拭き上げれば、周囲の景色がくっきりと映り込む鏡面の完成です。