ユートピア加賀の郷の現在は?巨大観音像の解体の噂と閉鎖理由を追う

ユートピア加賀の郷の現在は?巨大観音像の解体の噂と閉鎖理由を追う

ユートピア加賀の郷の現在は?巨大観音像の解体の噂と閉鎖理由を追うの背景について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

インターネット上では定期的に「加賀大観音の解体が決定した」という噂が飛び交いますが、現時点で解体工事が正式に着工された事実は確認されていません。解体が進まない最大の障壁は、桁違いの撤去費用と所有権の壁です。

日本国内における巨大仏・巨大観音像の撤去といえば、兵庫県淡路市にあった「世界平和大観音像(高さ約100m)」が知られています。同像は所有者不在の危険廃墟となった末、国(財務省)が行政代執行として撤去を行い、解体費用として約8億8,000万円の公費が投じられました。

項目加賀大観音(ユートピア加賀の郷)世界平和大観音(淡路島・解体済)一般的な基準・相場編集部の見解・評価像の高さ・規模全高 約73m(抱く赤子約16m)全高 約100m(台座ビル含む)国内巨大仏:50m〜100m級国内屈指の巨大立像であり特殊解体技術が必須建設時期・総工費1980年代末(約280億円)1982年(実業家個人資産)バブル期の大規模民間開発過剰な設備投資が後の維持不能を招いた権利形態・所有状況宗教法人・民間法人の権利が混在所有者死去に伴い相続人全員が放棄法人名義または自治体管理所有権が存在するため自治体の直接介入が困難解体撤去費用(推計)推定10億〜15億円以上約8億8,000万円(国費負担)1mあたり1,000万〜2,000万円超一自治体や一法人が容易に捻出できる額ではない

加賀大観音像の高さは約73mあり、抱いている幼年期の釈迦像だけでも約16mに達します。さらに内部には螺旋階段やエレベーター設備、金銅仏などが組み込まれており、解体工事には少なくとも10億円以上の費用がかかると試算されています。淡路島の事例と異なり、法的な所有権が完全に放棄されていない段階では行政が公費を投入して強制解体することはできず、これが現状維持(放置)につながっています。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。