心臓の位置は真ん中?左側という誤解の真相と胸の痛みの原因を解剖学で徹底解説の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「心臓=左胸」という固定観念にとらわれていると、胸の中央に圧迫感や違和感を覚えた際、「心臓ではないだろう」と放置してしまう重大なリスクが生じます。実際、循環器の急性疾患では「胸骨の裏側や胸の中央が締め付けられる」と訴える患者が大多数を占めます。
胸の中央の痛みには、心臓病だけでなく消化器系や神経・骨格系の原因も多く含まれます。それぞれの特徴と危険度を比較表で整理しました。
疾患・原因カテゴリー痛みの特徴・発生部位持続時間・誘発要因緊急度と医療機関の判断狭心症・心筋梗塞
(虚血性心疾患)胸の中央から奥にかけて「締め付けられる」「重石を乗せられたような圧迫感」。左肩や顎、背中へ放散痛が出ることも多い。労作時に数分〜15分程度(狭心症)
20分以上持続し冷汗を伴う(心筋梗塞)最優先(緊急搬送)
命に関わるため即座に119番通報を検討。逆流性食道炎
(消化器系疾患)胸骨の裏側の焼けるような痛み(胸焼け)、酸っぱいものが上がってくる呑酸(どんさん)感。食後2〜3時間や就寝時、前屈姿勢をとった際に悪化しやすい。中〜軽度(早期受診)
消化器内科での内視鏡検査と服薬治療が基本。肋間神経痛・肋軟骨炎
(筋骨格系疾患)「チクチク」「ズキッ」と刺すような鋭い局所痛。指で押すと明確に痛む部位(圧痛点)がある。数秒〜数分の一瞬の痛み。深呼吸、咳、上半身をひねる動作で増悪。低度(経過観察・整形外科)
安静で改善することが多いが、帯状疱疹の初期にも注意。心臓神経症・パニック発作
(自律神経・心因性)胸の違和感、息苦しさ、動悸。痛む場所が日によって胸の中央や左胸など転々と変化する。ストレス時や予期不安時に発作的に発生。心電図等の器質的検査は正常。中度(心療内科・循環器鑑別後)
器質的疾患を完全否定した上でのメンタルケア。