薬局やドラッグストアの店頭には多数の外用薬が並んでいますが、水ぶくれの状態(皮が破れていない/破れて感染の恐れがある/赤く腫れている)によって選ぶべき有効成分は明確に異なります。
1. 皮が破れていない・軽度の保護:高純度ワセリン
皮がしっかり残っている水ぶくれに対しては、余計な薬効成分を含まない「プロペト」や「サンホワイト」などの高純度白色ワセリンが最適です。患部に薄く塗ることで衣類との摩擦係数を下げ、摩擦による自然破裂を防ぎます。
2. 皮が破れて雑菌混入の懸念がある場合:抗生物質配合軟膏
靴の汚れや土ぼこりが付着して破れた傷口には、二次感染を予防するためにOTC医薬品の抗生物質軟膏が推奨されます。
- ドルマイシン軟膏(ゼリア新薬):コリスチン硫酸塩とバシトラシンという2種類の抗生物質を配合。グラム陰性菌・陽性菌の双方に幅広い抗菌力を発揮し、浅い傷口の化膿予防に適しています。
- テラマイシン軟膏a(ジョンソン・エンド・ジョンソン):オキシテトラサイクリン塩酸塩とポリミキシンB硫酸塩を含み、化膿性皮膚疾患に優れた効果を持ちます。
【要注意】ステロイド軟膏を使用してはいけないケース
かゆみ止めや湿疹用として常備されがちなステロイド外用薬(フルコートf、ベトネベートなど)は、感染リスクのある開いた傷口や水ぶくれに自己判断で使用してはなりません。ステロイドは強力な抗炎症作用を持つ反面、局所の免疫力を低下させるため、傷口で細菌が一気に増殖して重篤な化膿を引き起こす危険性があります。