『魔神ハンターミツルギ』が駆け抜けた1973年の冬から春にかけての3か月間は、日本のテレビ特撮史における最も美しく、そして最も無謀な挑戦の季節でした。週1回の放送ペースに職人技のストップモーション・アニメーションを持ち込むという試みは、産業的には12話での幕引きという手痛い挫折を味わうことになりました。しかし、そこに注ぎ込まれた国際放映スタッフの情熱とクリエイティビティは、半世紀を経た今も色褪せることはありません。
巨大神ミツルギが放つ荘厳な威圧感、魔神巨烈が見せる生理的な不気味さ、水木一郎の咆哮と大野雄二の洗練されたファンクサウンド。それらすべてが凝縮された全12話は、単なる「打ち切りの失敗作」などではなく、限界に挑み傷ついた者だけが残せる「早すぎた金字塔」です。レトロ特撮の深淵に触れたい探求者にとって、本作が放つ独特の残り香は、今なお抗いがたい魅力を放ち続けています。 (出典: 魔神 ハンター ミツルギ(Yahoo!ニュース))
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