全人類を恐怖に陥れていた魔人ブウ(無邪気)を止めたのは、超サイヤ人の圧倒的パワーではなく、名もなき子犬との触れ合いでした。
アニメ『ドラゴンボールZ』第253話「殺すのやめた!魔人ブウよい子宣言」(原作コミックス第40巻)において、ブウは倒れていた子犬を不思議そうに見つめます。人間を威嚇するように唸る子犬に対し、ブウは気功波でトドメを刺すかと思いきや、特殊能力で足の傷を完治させました。治してもらった子犬はブウを一切怖がることなく、嬉しそうに尻尾を振ってじゃれつきます。
「みんなオレを怖がって逃げるのに、なぜお前は逃げない?」と戸惑うブウに、サタンは「自分を助けてくれた優しい人だと分かっているからだ」と語りかけます。生まれて初めて「感謝される喜び」と「他者を慈しむ心」を知ったブウは、サタンの説得を受け入れ、「もう人を殺したり破壊したりしない」と笑顔で約束を交わしました。戦闘力数億を誇る怪物が、わずか1匹の子犬とサタンの優しさによって改心した、シリーズ屈指の屈指の名場面です。