「ダウンライトを極力減らし、スポットライトを中心に組み上げたけれど、夜になると部屋全体が暗くて目が疲れる」。こうした相談が近年、照明の現場に殺到している。天井に敷設したライティングダクトレールにスポットライトを取り付けるスタイルは、光の指向性が強すぎるあまり、壁面や天井に光が回らず空間全体に圧迫感を生み出しやすい。
さらに深刻なのが「影」の発生だ。ダイニングテーブルの真上ではなく、少しずれた位置にレールを引いてしまった結果、食事中や子供の学習時に自分の頭や手が影を作り、手元が暗くなってしまう現象が頻発している。見た目のスマートさに気を取られ、生活動線や家具の配置との連動を怠ったことが最大の要因だ。