丸みを帯びた独特の形状を持つミャンマー文字(ビルマ文字)は、一見すると記号の羅列のように映りますが、基本的には子音字33文字と母音記号、声調記号が組み合わさって成立する音節文字です。円形を描くデザインは、かつてヤシの葉(貝葉)に鉄筆で文字を刻む際、葉の繊維を破らないよう直線や尖った角を避けた歴史的背景に由来します。
ミャンマー語文字読み方を習得する上で、日本人が最も苦戦するのがミャンマー語音声発音における「声調(トーン)」と「有気音・無気音」の識別です。ミャンマー語には基本的に3つの声調(低平調・高降調・きしみ声)が存在し、同じ子音・母音であっても声調の高低や息の鋭さによって全く異なる単語になります。
ここで注意すべきは、ミャンマー語カタカナ表記一覧を盲信しすぎないことです。カタカナでは「パ」としか表記できない音でも、息を強く吐き出す有気音(pha)と息を漏らさない無気音(pa)が存在します。日本語話者がカタカナ通りの平板な発音で話しかけても、現地のネイティブには全く別の意味に聞こえてしまう、あるいは聞き取ってもらえない事態が頻発するのはこのためです。