エアコン選びで最も迷いやすいのが「6畳用(2.2kW)にするか、8畳用(2.5kW)にするか」という選択です。カタログ上の冷房適用畳数を見ると、6畳用が「6〜9畳」、8畳用が「7〜10畳」と重複しているため、「6畳用でも冷えるのではないか」と考えがちです。
しかし、決定的な違いは「暖房時の最大出力」と「室温安定までのスピード」にあります。
冷房時においては、気密性の高い鉄筋コンクリート造(マンション)であれば6畳用でも実用上冷えるケースが多々あります。ところが、冬場の暖房運転では外気温の低下に伴いエアコンの熱交換効率が落ちるため、2.2kWの定格能力では部屋全体が暖まるまでに長時間のフル稼働を強いられます。結果として、コンプレッサーに過大な負荷がかかり続け、省エネエアコン電気代節約どころか電気代が跳ね上がる逆転現象が発生します。
8畳用(2.5kW)は最大暖房能力が4.0kW〜5.5kW程度まで引き上げられており、朝の冷え切った室内を一気に適温まで押し上げるトルクを持っています。設定温度に到達した後は低出力の安定運転へ素早く移行するため、長時間のトータル運転で見れば8畳用のほうが電気代を低く抑えられるケースも珍しくありません。