気象庁が発表した最新の異常気象分析データによると、日本付近の上空における気温偏差は平年値を2度以上も上回り、統計開始以来の最高水準で推移している。この記録的猛暑を決定づけている主因は、上空約5,000メートル付近に張り出す太平洋高気圧と、さらにその上層約1万2,000メートルに広がるチベット高気圧が、日本列島の上空で綺麗に重なり合う「二重高気圧構造」の形成にある。
この二重の気圧配置は、列島全体を巨大な断熱容器で覆ったような状態を作り出す。上空からの強い下降気流によって空気が圧縮され、断熱圧縮効果で地表付近の気温が爆発的に上昇する。これに加え、日本近海の海面水温が平年より3度前後高い異常高温状態を維持しているため、夜間になっても熱が海へ逃げず、強烈な湿気を伴った熱風が陸地へと供給され続けている。
専門家チームの解析では、危険な暑さのピークは7月下旬から8月中旬にかけて最も先鋭化し、その後も9月前半にかけて例年を大幅に上回る残暑が続く見通しだ。特に内陸盆地や都市部では、局地的なフェーン現象とヒートアイランド現象が拍車をかけ、日中の最高気温が40度を超える危険な日数が過去最多を更新する可能性が高い。