数々の議論を呼ぶ一方で、ホン・ミョンボの経歴がアジアサッカー史上屈指の輝きを放っていることは疑いようのない事実です。
現役時代は知性と優雅さを兼ね備えたアジア屈指のリベロとして名を馳せました。1997年からはJリーグのベルマーレ平塚、1999年からは柏レイソルへ移籍。柏ではキャプテンとして1999年のナビスコカップ(現・ルヴァンカップ)優勝に貢献するなど、絶対的なリーダーシップでチームを牽引しました。正確なフィードと冷静沈着なカバーリングは、今なおJリーグ歴代最高峰の外国人ディフェンダーとして語り継がれています。
代表キャリアの頂点はキャプテンとして挑んだ2002年日韓W杯でした。準々決勝のスペイン戦、PK戦で最後のキッカーを務めゴールネットを揺らした直後の笑顔は、アジアサッカーの歴史を塗り替えた象徴的瞬間です。
指導者転身後も、2012年ロンドン五輪で韓国サッカー史上初となる銅メダルを獲得。その後、大韓サッカー協会の専務理事として行政手腕を振るった後、2026年に就任した蔚山HDではチームを17年ぶりのKリーグ制覇、そして連覇へと導くなど、卓越したマネジメント能力を証明してきました。