順風満帆に見えたマタニティライフでしたが、出産直前の時期には母子ともに予期せぬ試練がありました。久慈さんが後に明かした手記やインタビューによると、妊娠30週を迎えた定期検診で突然「逆子(骨盤位)」との診断を受けたといいます。
一般的に妊娠後期に入ると赤ちゃんの位置は頭を下にした状態で固定されますが、逆子の状態が改善されない場合、経膣分娩時のリスクを回避するために予定帝王切開が選択されます。久慈さん自身も体操やお灸など様々な改善策を試みたものの、最終的には赤ちゃんの安全を第一に考え、帝王切開による出産を決断しました。
手術当日は、夫である渡邊雄太選手が立ち会いました。分娩室の張り詰めた空気の中、渡邊選手が久慈さんの手を強く握りしめ、励ましの声をかけ続ける中での出産となりました。産声が響いた瞬間、夫妻ともに安堵の涙を流したと伝えられています。退院の日には、インスタグラムに家族3人で寄り添う記念写真が投稿され、「ここから新しい生活がスタート」と決意を綴っていました。