近年の気候変動により、夏場の都市部におけるヒートアイランド現象は極限に達している。こうした中、自治体が力を注ぐのが公園を活用した「自然ベースの解決策(NbS)」だ。高密度の樹木配置や微細ミスト発生装置、透水性舗装を組みあわせたエリアでは、周辺のコンクリート街区に比べて平均して3度以上気温が低いことが確認されている。
特に注目の集まる東京都内の実証実験エリアでは、夜間も冷気が滞留する構造設計が施され、夜間の熱中症リスクを大幅に低減。クーラーの室外機から逃れ、夕涼みに訪れる市民の足が絶えない。緑の屋根がもたらす冷気は、都市の天然エアコンとして機能し始めている。