近年の公立高校入試において、西宮東高校の人気は極めて安定しています。普通科の実質倍率は例年1.15〜1.35倍の間で推移しており、第1志望者数が定員をオーバーするケースが常態化しています。第二志望校として回ってくる受験生のレベルも高いため、倍率の数値以上に実質的な競争環境は熾烈です。
一方、2月に実施される推薦入試専門コースは、一般的な公立高校の枠組みを超えた高度なカリキュラムで知られています。
人文社会科学コースでは、単なる文系教科の暗記にとどまらず、社会課題のフィールドワークや学術的な論文執筆をカリキュラムに組み込んでいます。推薦入試における小論文では、現代社会の構造的課題や国際情勢に対する深い洞察力と論理的構成力が問われます。過去問を分析すると、単に知識を並べるだけでは歯が立たず、自らの論拠を多角的に組み立てる記述力が不可欠であることが浮き彫りになります。
数理科学コースは、理数アカデミクスを志す生徒から絶大な人気を誇ります。大学や先端研究機関との連携講義、本格的な実験・データ分析を通じて、将来の研究者を育成する教育課程が整備されています。推薦入試の適性検査では数学・理科において高校履修範囲の思考力・発想力を先取りしたような難問が出題されるケースもあり、標準的な公立入試レベルを超えた深い概念理解が合否を決定づけます。