SNSや大手質問掲示板(知恵袋・5ちゃんねる等)のリアルな投稿を分析すると、自力修理に挑戦したユーザーの間で、明確に明暗が分かれている実態が浮かび上がってきます。
ネット上で多く見られる成功者の声としては、「ネットで見たフォークの裏技を試したら、30分格闘していたリュックのチャックが一瞬で入って感動した」「ペンチで左右を軽くつまんだだけで、閉まらなくなっていたお気に入りのパーカーが完全復活した」といった喜びの声が多数を占めます。
一方で、手痛い失敗談として最も頻出するのが以下のケースです。
「ペンチで力を入れすぎて、スライダーの金具が『パキッ』と真っ二つに割れてしまった」
「布地にハサミを深く入れすぎて、ほつれが止まらなくなり、結果的にお直し屋さんでファスナー全交換になり8,000円かかった」
都内の大手衣類リフォーム工房のチーフエンジニアは、取材に対して次のように警鐘を鳴らしています。
「スライダー金具の多くは亜鉛合金のダイカスト製です。展延性(粘り強さ)が低いため、強い衝撃や急激な曲げ加工には極めて脆い特性を持っています。ペンチで力を込めて『グッ』と潰すのではなく、指先の感覚で『ミリ単位で寄せる』意識を持たなければ、一瞬で破断してしまいます」