多くのドライバーが陥りがちな最大の誤解は、「高速道路が通行止めになったら、直近のインターチェンジで降りて下道を走れば何とかなる」という思い込みです。現場取材と交通工学の観点から検証すると、この直感的な判断こそが最悪の結果を招く引き金となります。
圏央道と並行して走る国道16号、国道129号、国道407号、国道298号などの主要幹線道路は、平時であっても通勤・商業車両で飽和状態にあります。高速道路の通行止めにより数千台規模の車両が一斉に流出すると、インターチェンジ出口交差点を先頭に一般道の信号サイクルが完全に破綻します。わずか数キロの区間を抜けるのに2時間以上を要し、一度下道渋滞の列に入ると右左折やUターンもままならず、給油やトイレの確保すら困難になる「陸の孤島」状態に陥るのです。
高速道路上であれば非常電話やSA/PA、情報板が存在しますが、郊外の一般道では情報遮断のリスクが高まります。高速道路が閉塞した際は、直近ICで慌てて下りるのではなく、手前のJCTで外環道や都心環状線などの別の高速道路ネットワークへ迂回することが、結果的に最も安全かつ迅速なルート選択となります。