人参の葉を敬遠する最大の理由は「苦味」と「茎の硬さ(筋っぽさ)」にあります。しかし、調理前のわずか数分の下処理で、この2つの課題はきれいに解消できます。
まず押さえておきたいのが、部位ごとの選別です。葉先は柔らかく加熱に強いのに対し、主軸となる太い茎はセルロース(食物繊維)が硬化しているため、そのままでは口当たりが悪くなります。指でしごくようにして葉と細い茎先だけを摘み取り、根元に近い太い茎は外すか、細かく刻んで使用するのが基本です。
次に、人参の葉 下処理 苦味を抑える具体的な手順は以下の通りです。
【ステップ1:冷水での振り洗い】
葉の隙間には細かな土砂が入り込みやすいため、ボウルにたっぷりの冷水を張り、根元を持ってジャブジャブと振り洗いを2〜3回繰り返します。
【ステップ2:熱湯での短時間湯通し】
沸騰した湯に1%程度の塩を加え、洗った葉を投入します。茹で時間は20秒〜30秒程度で十分です。長時間の加熱は水溶性ビタミンの流出と食感の低下を招くため禁物です。
【ステップ3:冷水締めと水気絞り】
茹で上がったら直ちに冷水(または氷水)に取り、粗熱を取ります。これにより鮮やかな緑色が定着し、揮発性の青臭さ成分が水へと抜け出します。その後、両手でしっかりと水気を絞り、料理の用途に合わせて刻んで使用します。
なお、天ぷらやかき揚げのように高温の油で揚げる場合は、熱と油のマスキング効果によって苦味が自然と甘みに変わるため、事前の湯通しは不要です。