卒業記念品の準備において、選定内容と同じくらい重大なリスクとなるのが「納期の遅延」です。特に近年は物流の2026年問題以降の配送リードタイム長期化や、名入れ加工工場の繁忙期逼迫により、従来通りのスケジュール感では卒業式当日に品物が届かないという最悪の事態すら起きかねません。
後悔しないための標準的な年間進行スケジュールは次の通りです。
- 9月〜10月:PTA選定委員会の立ち上げ・アンケート調査
予算枠の確定、生徒や教職員へのニーズ調査、過去数年の実績確認と候補アイテムのリストアップ。 - 11月:業者相見積もり・サンプル取り寄せと実機確認
カタログスペックだけでなく、必ず実物サンプルを取り寄せて重量感、質感、名入れサンプルの仕上がりを目視確認。 - 12月中旬:アイテム決定・正式見積もり・PTA役員会承認
年内に発注数量の確定(転校生等の予備数を含む)と契約を締結。名入れ用の生徒氏名リストの文字校正を完了させる。 - 1月上旬〜中旬:最終発注デッドライン
名入れ加工を含む記念品業者の生産ラインを確実に確保するための限界点。特に1万個以上の大規模発注や海外輸入部材を使用する製品は要注意。 - 2月下旬:納品・開封検品・仕分け作業
届いた記念品を速やかに開封し、印字ミス、数量不足、破損がないか全数チェック。卒業式用ののし紙・ラッピングの確認。 - 3月:卒業式前日の配備・引き渡し
特に「名入れボールペン」や「モバイルバッテリー」は、全国の学校からの注文が1月〜2月に集中するため、メーカー在庫が突然欠品になるケースが多発します。予備の候補品をあらかじめ決めておく「プランB」の準備が、役員の危機管理として極めて有効です。