Q1:なぜ「30年以内に70〜80%」と言われ続けているのに何十年も起きないのですか?
A1:南海トラフ地震の発生サイクルは90〜150年と人間のライフサイクルよりも長く、前回の1946年昭和南海地震から約80年が経過した現在は、過去の最短発生間隔(90年)の射程に入った段階です。確率の数値は高知県室津港の地盤隆起データをもとにした「時間予測モデル」で算出されており、周期の後半になればなるほど数値が跳ね上がる計算構造になっています。長年言われ続けているように感じますが、地球科学の時間軸としてはまさに「今がその警戒領域の入口」です。
Q2:「南海トラフ地震は実は起きない」という噂は本当ですか?
A2:科学的には明確に否定されます。フィリピン海プレートは現在も年間数cmの速度で沈み込んでおり、海底GNSS観測によって日本列島側のプレートが引きずり込まれて強い歪みが溜まっている様子がリアルタイムで確認されています。過去数千年の地層データや古文書にも100〜150年ごとの津波・地震の痕跡が明確に残されており、「歪みが溜まっているのに地震が起きない」ということは物理学の法則上あり得ません。
Q3:前震や小さな地震がほとんど起きていないのは安全なサインですか?
A3:むしろ逆で、極めて強い警戒が必要です。小さな地震が起きずに静まり返っている状態は、断層面がガッチリと張り付いて離れない「完全固着」状態を示しています。滑りによるエネルギーの発散が行われておらず、巨大な歪みを丸ごと溜め込み続けている状態であるため、限界に達した際に一気に巨大な本震として解放されるリスクが高まります。