白井一行氏を語る上で絶対に外せないのが、球場に響き渡る独特のストライクコールです。見逃しストライクの瞬間に放たれる「アアアイッ!」「キエエエイッ!」とも聞こえるハイトーンな絶叫は、ファンの間から親しみを込めて(時に畏怖を込めて)「怪鳥コール」と呼ばれています。
なぜあのような発声スタイルになったのか。白井球審本人の過去のコメントや審判関係者の証言によると、次のような明確な理由が存在します。
満員のスタジアムにおける大歓声や鳴り物応援の中でも、打者や捕手、ベンチに対して一瞬で判定を認識させるためには、低音よりも高音の方が通りやすいという音響的なメリットがあります。さらに、腹の底から声を張り上げることで、自らの判定に迷いがないことを誇示する狙いも込められています。
判定の正確さという点でも、白井球審のストライクゾーンは「やや外角に広い傾向はあるものの、試合を通じてブレが少ない」と選手間での評価は決して低くありません。時に際どい判定がSNSで切り取られて「誤審」と騒がれることもありますが、プロの目から見れば高い技術を維持しているアンパイアの一人です。