田中家の家族構成は、メガバンク幹部として海外駐在を歴任した厳格な父親、知性豊かな母親、長女(はる奈さん)、次女(みな実さん)、そして弟の5人家族です。幼少期をアメリカやイギリス、日本を行き来する環境で過ごした帰国子女家庭であり、家庭内の教育水準は極めて高いものでした。
しかし、幼少期のみな実さんにとって、何事も完璧にこなす2歳上の姉・はる奈さんの存在は、誇りであると同時に「強烈なコンプレックスの源泉」でもありました。学業優秀でスポーツもそつなくこなし、親からの信頼も厚い姉に対し、思春期のみな実さんは「どうして私はお姉ちゃんのようになれないのだろう」と思い詰めていた時期があったと語っています。
自身が青学へ進学し、TBSアナウンサーとして世に出たあとも、「家族の中で自分だけが知的な道から外れてしまったのではないか」という葛藤が心のどこかに燻り続けていました。当時、バラエティ番組で見せていた過剰とも言える「ぶりっ子キャラクター」の背景には、エリート一家の中で自身のアイデンティティを必死に獲得しようとするあがきがあったと分析されています。
転機となったのは、20代後半から30代にかけての自立です。妹が芸能界という過酷な現場で唯一無二のプロフェッショナルとしての地位を築き、姉が結婚・出産を経てビジネスの現場で責任ある立場を担う中で、互いが「異なる領域のプロフェッショナル」として認め合える関係へと変化しました。
現在では、お互いの自宅を行き来し、仕事の悩みを相談し合うなど、姉妹仲は極めて円満です。かつての劣等感は、互いを最も深く理解し合える「成熟したリスペクト」へと昇華されています。